大切なあの日。あなたと。

――胸でそっとつぶやく名前 白い息が声にならない
――世界中でいちばん好きな 優しい響きだった
部室から出ていく彼を呼び止めるため名前を小さく呟く。
彼に聞かれたと思うだけで頭が真っ白になる。
渡した入部届に彼は名前を書き込んでくれるだろうか……


――約束もない同じ季節 あなたは通り過ぎてしまっても
5月。初めての図書館。出会った彼。
巡ってきた同じ季節に彼はここにやってきてくれるだろうか……


――たとえばまたあの日が来たって
――きっと同じ答えを選ぶね
/彼に提示した脱出プログラム
/実行する意思も気持ちも彼次第
/しかしわたし自身彼にはこちらの世界に帰って来て欲しいと願っている
/思考エラー...予測出来たバグ...


――躊躇うような思いじゃなかった
――痛いほどにそれしかなかった
彼と一緒にいたくて
/彼を元の世界に戻すため
小さく袖を掴む自分の心には躊躇いもあったけれど
/演算エラー...理解不能のエラーコード...


――いつかこの世界から 気配さえ消えたって
――心で一緒に生き続けてる
今もあなたを忘れない
/ずっとあなたを待っている



■あとがき

茅原実里さんの「PRECIOUS ONE」に乗せて。
消失ソングは「優しい忘却」だけどこれも消失っぽくてつい書いてしまった。
歌詞に乗せて長門+消失長門の気持ちを表現してみた。
正直ちょっと後悔してるけど……まぁポエム的なものだと思えば大丈夫……だよね?




  • 最終更新:2010-02-15 20:01:27

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